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仕事と育児の両立支援にむけて

~女性のさらなる活躍の支援~

インテージテクノスフィアでは、社員のライフステージの変化を柔軟にサポートするさまざまな制度(育児休暇・育児時間制度、介護休暇、フルフレックス、在宅勤務など)を通じて、ワーク/ライフ・バランスを促進しています。
社内の制度を整えても、仕事と育児の両立への悩みは尽きません。制度だけの支援ではなく、様々な取り組みにより、一人ひとりがお互いを尊重する風土づくりも重要と考えています。

2019年4月から女性活躍推進法に基づく行動計画[別ウィンドウ]を立案し、多角的な支援を推進しています。

2019年度の活動内容のひとつとして、仕事と育児・介護の両立支援、男性育児参画支援として、「女性同士の交流機会の提供、ロールモデル・多様なキャリアパス事例の共有、ネットワークづくり支援」を展開しています。
制度支援とはことなるアクションの一つとして、今回は育児中の社員それぞれの思いを共有する場を設けました。

仕事と育児の両立支援に向けてワークショップを実施

現在育児中の社員を対象に、自分に合った仕事と育児のバランスを考えるきっかけを提供するためのワークショップをひばりヶ丘事業所と長野事業所にて開催しました。
今回は、花王株式会社生活者研究センターと慶應義塾大学井庭崇研究室の共同プロジェクトによって制作されたパターン・ランゲージ*日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント[PDF]』を活用したワークショップに、現在育児中の社員も含む27人(と子供たち)が参加しました。

*パターン・ランゲージ(pattern language):暗黙知を言語化・体系化し、実践知(実際の現場で適切な判断をくだすことができる認識と能力)を共有するための方法の一つ

働きながらの子育ての大変さはジェンダーレス。だからこそ「自分らしく」働こう

参加者27人のうち男性社員が多数参加、また若手から管理職までさまざまというところもインテージテクノスフィアらしいワークショップでした。部署も役職も異なる参加者たち。すぐに「夫婦で話す時間はある?」「学童は入れた?」など自然と会話が繰り広げられ和やかなムードで展開されていきました。

ワークショップでは、自分らしく子育てしながら働くための工夫を「34個のことば」としてまとめたカードを用いて、参加者たちがこれまでの日々の生活を振り返り、自分に合った工夫や働き方について考えました。

ワークショップの様子(ひばりヶ丘事業所開催) 画像
ワークショップの様子(ひばりヶ丘事業所開催)
ワークショップの様子(長野事業所開催) 画像
ワークショップの様子(長野事業所開催)

●悩みも不安もあるが、「できていること」もたくさんある!

『日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント』の34枚のカードには、「両立の秘訣」が大きく書かれています。たとえば「ポジティブな割り切り」「頑張りへのご褒美」「心の声に従う」など。そしてどんな状況のときに、どのような問題が生じやすく、どのように解決すればいいかアドバイスが小さく添えられています。

いろいろな悩みや不安が出されましたが、参加者に共通しているのは、育児と仕事をバランスよくこなすこと。でもそのバランスは人それぞれ。アンバランスである時があってもいい、そんな気づきや、今できていることが実は仕事にもプラスの影響を及ぼしていることに気がついたり。話し、共有したことで仕事と育児の両立が大変なことだけではなく、実はメリットもあるのだということを再認識できたようです。

仕事と育児の両立、こんなことが大変…

【仕事と育児の両立、こんなことが大変…】

  • 夜泣きがひどくて、このままだと復帰できるか心配。
  • 納期がギリギリで仕事をしているときに、学校から呼び出しの電話があるとどうしようもなくつらい
  • 仕事をがんばりたいけど、かわいい盛りの子どもとの時間を十分に取れなくなる
  • 帰りが遅いので、子どもとの時間がなかなか取れない。たまに一緒に寝ようとすると子どもが泣き出す
  • ママには勝てない・・・
  • 父親として生き方や考え方を子どもに残せるようにしたい
  • 仕事とプライベートが9:1の時もあったけど今は子育てを重視したい。両方の充実は理想だけど難しい…
    でも、時にはアンバランスでもいいのかもしれない。

仕事と育児の両立、大変だけどこんなプラスも!

【仕事と育児の両立、大変だけどこんなプラスも!】

  • 送り迎えや洗濯などの家事分担ができていて、家族が“安心のチーム”になっている
  • 子どもを持つようになってから、部下に対しての理解が深まり、メンバーへ気遣いもできるように。
    チームビルディングにも好影響が!?
  • 子どもに愛を伝えている(毎日ハグをする)
  • 時間管理ができるようになった

●理想どおりよりも、自分らしく働けて自分らしく子育てできる方がすばらしい

ワークショップの最後に、「これからつくる私らしい日々」を書き出してもらいました。
「自分はこんな暮らしがしたい!」「こんなことに取り組んでみよう!」「こんなことを大切にしよう!」ということをあらためて考えてみると、限られた子どもと過ごす時間に何をするか、何をしてあげられるか、ここが参加者が一番頭を悩ませるところだったように思います。
まず「自分らしさ」とは何かを理解し、「自分らしく働く」ことができればいいという気づきは、仕事と育児の両立に悩んでいた参加者に前向きさを与えてくれたようです。

ワークライフバランスの「バランス」、自分の、そして人それぞれの割合を理解したい

ワークショップ後のアンケートでは、多くのポジティブな感想が書かれていました。
「仕事と家庭のバランスが崩れ気味のわたしにとって、“日々の世界”という視点が新しかった。ぜひそこを大切にしたい。」
「子育てしながらの仕事は周りからの理解と協力がとても大切だと改めて感じた」など。
また、管理職の参加者からは、マネジメントをする立場側への提言もありました。
「仕事と育児のバランスに葛藤を抱えている部下に対して、まずは共感を示して寄り添えるようにしたい。仕事の成果・パフォーマンスで評価するものではあるが、その水面下にある悩みや、あえて仕事を抑えないといけない事情も理解していく必要がある」
ワークライフバランスの大切さについて、頭では理解しても実際にうまくバランスをとることは難しいもの。今回、働く立場、管理する立場、それぞれがバランスについて再度見つめ直す機会を得ることができました。
「自分らしさ」は十人十色、人それぞれにあります。それを理解することができると、一人ひとりができることに真摯に向き合っていることにも気がつくことができます。
会社の中では、仕事と育児だけではなく、仕事と介護、仕事と療養、さまざまな両立が求められています。
だからこそ、誰もが「自分らしい働き方」について、真剣に向き合うことが求められています。向き合うことで、困っている誰かに対して自分ができる小さなサポートがあることにも気づくことができました。

今回の仕事と育児の両立支援を目的としたワークショップには、育児支援だけに留まらないさまざまな気づきがありました。
インテージテクノスフィアでは今後も、社員が仕事と育児・介護や療養を両立しつつ、その能力を十分に発揮できる職場環境づくりに積極的に取り組むため、このような企画を継続的に実施してまいります。

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