「学生には、疑似データではない、古くない生きたデータで現実的に考えてほしい。それに毎年同じデータで、同じ解析手法を教えるのは、教えている方もつらいものがある。」
統計・データ解析を教える教員の本音を耳にしたことをきっかけに、インテージテクノスフィアでは2017年度より、統計やデータ解析の授業を展開される大学を対象としたPBL支援を無償でスタートしました。以来、「すべてのステークホルダーの幸せが持続的な価値と利益となる」という信念のもと、データを収集する仕組みから、データを活用したビジネス課題の解決まで一貫して支援できるインテージグループならではの強みを活かしたユニークな支援を行っております。
インテージテクノスフィアのPBL支援の特徴
統計・データ解析を教える教員の皆さまに私たちが伴走しながら、統計やデータ解析を学ぶ学生たちに生きたデータで課題解決する面白さを体験してもらうことを目標にしています。 データサイエンス人材やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進人材の育成を目的とした実践的な学習の機会としてもぜひ活用してください。
- 1.実ビジネス課題をベースに学生にとって身近で考えはじめやすいテーマを設定しています
- 2.確立した調査手法で収集した生きたデータセットを無償で提供します
- 3.年に1回、利用校合同の成果報告会を開催しています
- 4.学生と実務に就く社員との交流の機会を設けています
※PBLとは、Project Based Learningの略で、日本語では課題解決型学習などと訳される学習法です。
ゼミ・授業で当社のPBLにチャレンジする学生のみなさんへ
インテージテクノスフィアのPBLは、多くの企業が解決したいこと・チャレンジしたいことをテーマにしています。提供するデータセットは、インテージグループのリソースを活用し、テーマにそった自主企画調査(インターネット調査)を実施したもので、生きたデータには発見があふれています。みなさんがデータから見出す発見が企業の課題を解決できる(かもしれない)ワクワクを感じてもらえると嬉しいです。
みなさんがゼミ・授業などでチャレンジする範囲は、当社が考えるデータ活用のステップの「データ分析・意思決定」に限られますが、そのほか他のステップを体験できるインターンシップを実施しています。興味のある方はぜひ当社の採用サイトも見てください。
PBLに提供可能なデータセットについて
学生にとって身近なテーマの生きたデータを取り揃えて提供しています。
回帰分析や二肢選択型コンジョイント分析が可能な設問を用意しており、統計・データ解析の教材として活用いただけます。また、卒業研究なども含む学術研究にも利用いただけます。
自主企画調査(インターネットによるアドホック調査)データセット
インテージテクノスフィアがPBL活動用に自主企画調査したデータセットをご利用いただけます。今年度提供を開始したデータセットは下記の通りです。過去に実施した自主企画調査のデータセットも提供可能です。詳しくは、これまでの実績を参照してください。
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旅行に関するアンケート調査
主に4年制大学に所属する学生に、旅行の実態と、学生時代に行きたい旅行について調査。データセットには、2018・2019年に実施した同調査も含まれ、コロナ禍前後の学生の旅行の消費行動を比較することができます。
調査対象 : 専門学校生・短期大学生・大学生・大学院生 有効回答数: 839s(集計対象とする有効回答の対象者数です。) 調査期間 : 2024年3月21日~3月25日
参加校合同の成果報告会について
毎年2~3月にPBL活動参加校合同の成果報告会を開催しています。
卒業研究・論文や学会発表に向けた発表の機会、学生同士の交流の機会として活用いただいております。
2024年3月に行われた、2023年度の成果報告会の発表テーマは下表の通りです。初めての試みとして、当社の顧客(書店・出版社)を招待し、投票による「ベストビジネスソリューション賞」を表彰させていただきました。
過去の合同成果報告会の開催については、これまでの実績を参照してください。
開催 時期 |
データセット / 発表テーマ | 発表・審査形態 / 賞など |
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3月 |
学生の書籍購入についての自主企画調査 「大学生の視点で、大学生が書店に行きたくなる仕組みを提案する」 |
スライドを用いた口頭発表
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PBL活用事例
インテージテクノスフィアのPBL支援は、ゼミや授業として以下のようにご活用いただいています。
ゼミ編 — 大学3年生を対象としたゼミ(社会学)の活用事例
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利用データセット
自主企画調査データを利用
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概要
半期で複数のプロジェクトを実施し、データに基づく問題解決を学ぶプロジェクトの1つとして活用いただいています。
- 期間は約1か月で当社が設定する参加校共通の発表テーマを検討
- 10~20人のゼミで、3~5人のチームでグループワーク中心に進める形式
- 統計・データ解析やマーケティングの基礎知識は、ゼミとは別の科目で履修
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インテージテクノスフィアからの支援
- キックオフ、中間発表、ゼミ内発表に当社社員が同席し、学生と意見交換させていただいています
- 当社主催の参加校合同の成果報告会に参加いただいています
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行程イメージ
授業編 — 大学2年生を対象とした経済学のデータ分析の授業(必修)の活用事例
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利用データセット
自主企画調査データを利用
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概要
データ分析手法の教材として、グループワークのテーマとして活用いただいています。
- データクリーニングから可視化、回帰分析・ロジットモデル・多項ロジットモデルなどの解析手法の習得を目的とした授業
- 半期をかけて手法を学びつつ、約7週間のグループワークで当社が設定する参加校共通の発表テーマをを検討
- 100人規模の授業で、グループワークは5人程度のチームで進める
- 統計解析ソフトのRを用いる
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インテージテクノスフィアからの支援
- ガイダンスに当社社員が同席し、学生にデータセットや発表テーマについて説明させていただいています
- 当社主催の参加校合同の成果報告会に参加いただいています
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行程イメージ
スタートまでのフロー
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1利用申し込み
教員の皆さま - 利用申し込みフォームに必要事項を登録の上連絡ください
当社 - 利用申し込みに登録いただいた連絡先に当社担当者から初回のミーティングの連絡をいたします
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2ミーティング(オンライン)
当社 - 支援の内容や提供可能なデータセットについて説明いたします
- 契約手続きについて説明いたします
- データ提供以外の支援など、教員のみなさんの要望についてヒアリングさせていただきます
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3契約
教員の皆さま - 同意書に押印し、PDF形式などに電子化したうえで、当社宛にEメールで送付してください(原本は当社宛に郵送ください。)
- 押印は、学部長相当以上の方にお願いいたします
- 契約締結者は法人を代表してデータ利用契約書を締結する権限のある方で、データ利用に関する同意書に押印いただく公印をお持ちの方をお願いいたします
当社 - 同意書を確認し、データセットのダウンロードサイトをご案内します
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4データ受領
教員の皆さま - 当社指定のダウンロードサイトからデータセットを受領し、PBLを開始してください
利用申し込み
利用にあたり
本支援の利用規約は「教育支援データセット提供サービス規約」を確認ください。
PBL支援はこちらからお申込みください。
お申込み本支援のお問い合わせ、質問は、下記のお問い合わせ先に連絡ください。
「統計・データ解析教育支援 / PBL支援」 に関するお問い合わせ先 |
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