商品マスターとは、パネル調査におけるデータ分析を目的に、JANコードをはじめとする商品の「情報」を、一定の規則で体系化したマスター。商品情報部では、商品のさまさまな特徴(属性)を独自の定義からコード体系化し、登録・整備をしています。このマスターによりインテージグループのパネル調査では多角的な切り口で分析を行うことができます。
パネル調査を支える商品マスター
パネル調査とは、小売店や消費者モニターから継続してデータを収集する調査のことです。インテージが長年にわたり収集しているPOSデータは、市場動向や競合状況を把握するために不可欠な「インデックス(指標)」として、国内の主要企業で活用されています。そのパネル調査の質の高さを支えているのが、インテージテクノスフィアが登録・管理などを行っている商品のマスターです。
マスター登録数はどのくらい?
現在は約130万件(2019年6月現在)をマスターとして登録。主要メーカー約3万1000社の商品を網羅し、登録品目は主食からペット用品、医薬品、文具など、330以上に分類されています。
マスター登録までの流れ
JICFS情報や小売店販売データ、消費者購買データ、流通関連企業のマスターなどを元に情報を収集し、商品の特徴を分類して体系化し、登録します。
情報の確認・収集はどのように行われている?
商品をマスターとして登録するには、詳細な情報が必要です。
製造/販売元のプレスリリースやパンフレットなどでの情報収集はもちろん、ときにはメーカーへ直接問い合わせたり、実際に商品を購入して確かめることもあります。
商品マスターの品質に対するこだわり
商品マスターへ登録する商品は、一商品ごと丁寧に情報収集を実施しています。
JANコードや商品名だけではなく、一商品でときに30以上にもなる特徴(属性)を、独自の定義に基づき、一項目ずつ確認し、登録しています。多いときは、一日に1000件以上の商品を登録します。
AIのサービスを提供している企業でありながらこれほどたくさんのスタッフが一商品毎に分類し、登録していることに驚かれることもあります。これは、毎月2万4千件以上更新される消費財の商品情報の中から、情報の正確性やマーケターの分析に適う属性情報の付加を最終的に判断するには経験豊かなスタッフが必要だからです。
新たなニーズが押し寄せてきている商品マスター
商品マスターの持つ重要性や独自性に注目が集まっています。
ビッグデータの時代だからこそ「パネル調査のためのマスター」にとどまらず、商品マスターの新たなニーズに向けて対応していきます。