基幹業務

実消化システム

卸から小売店への納入実績をもとにした実績管理システム(実消化システム)を中心に、計画進捗管理、リベート管理、顧客情報管理など、周辺業務に関連した各サブシステムも開発。それらシステムを連携させることで、実績管理に関連する業務全体の効率化へ貢献。

会社紹介

株式会社池田模範堂株式会社池田模範堂ロゴ

株式会社池田模範堂は、1909年創業の老舗外用医薬品メーカー。家庭配置薬販売として創業以来、富山県に本社・工場を構える。知名度の高い「ムヒ」ブランドは幅広い層に支持され、虫さされ・かゆみ止めの分野では国内で圧倒的なシェアを誇る。

2011年にはCIを一新。ロゴは「ムヒ」から「MUHI」へ、新スローガンは「肌を治すチカラ」へと次の100年を見据え、時代のニーズに合わせた価値創造を図る。製品の用途を肌トラブル、スキンケア全般に広げ、新たな分野へも事業を積極的に展開。経営理念に掲げている「変身への挑戦」を全社で取り組み、今後も事業領域拡大が期待されている。

株式会社池田模範堂 http://www.ikedamohando.co.jp/[別ウィンドウ]

導入の背景・経緯・当社選定のポイント

(稲積様)
これまで運用していたのは社内で作ったシステムでしたので、システムを作った担当者しかその詳細がわからない状態でした。それをきちんとした「見える仕組み」として再構築し、今後システム担当者が変わっても確実に継承できるシステムにしたいという思いがありました。
(早川様)
弊社には解決したい課題が大きく3つありました。一つは顧客の管理、二つ目は営業担当の個人目標設定の方法、そして量販店のキャンペーン(販促管理)システムです。実消化をもとにした仕組みでありながら、これらの構成がばらばらで、営業の手間と労力がかかっていました。課題解決のため、これらを一つの仕組みとして統合できないか、システム導入の検討が始まりました。
取締役営業部長
稲積 力様
営業企画課
早川 健様

【 当社選定のポイント 】

(稲積様)
これまでインテージとの取引はSDI(全国一般用医薬品パネル調査)だけでした。本当のところ、SDIのデータ以外にインテージがほかにどんな事業を行っているのかあまり知りませんでした。ただSDIは、私たちの感触ともよく合うデータでしたので、インテージへの信頼は高かった。
(早川様)
将来的に、1次出荷データから小売りでの販売実績(3次)まで一気通貫で見ることができる環境を構築したいと思っていました。数社と比較して協議も行いましたが、やはりSDIというPOSデータを持つインテージへお願いすることにしました。今後、複合的にインテージのノウハウを活用できるという期待も選定の決め手になりました。

実消化参照システム導入の進め方

(早川様)
はじめに再構築に着手した「実消化参照システム」は営業現場が使う仕組みなので、現場が納得いく仕組みにする必要がありました。ご提案では、インテージのテンプレートをもとにした『テストシステム導入』という案をいただきました。テストという段階を経ることで、使用する現場サイドもシステムの操作に慣れたところでの本番導入となり、スムーズな流れができたのではないかと思います。
また、システム導入については、システムを開発したインテージの担当者から現場の営業に直接説明してもらいました。おかげで現場の理解・浸透が早く、確実に得られたと思います。
(稲積様)
商品の売れ方には地域差が出ます。インテージの方に4拠点(東京・名古屋・大阪・福岡)を訪問していただき、支店の社員と話をしていくなかで課題も見え、その生の声がシステム開発に活きたと感じました。

導入効果

■ 実消化参照
  • 各種マスタ-統合による情報の即時反映や検索性の向上により、必要な情報が簡便にいつでも入手できるようになり、情報活用の意欲が高まった(能動的に情報を引き出すプル型へのマインド転換)。
■ 個人目標管理
  • これまで実消化と目標の紐付けを手作業で行っていたため、進捗確認が月に1回だったが、その処理をシステム内で自動化することで、日次での進捗確認ができるようになった。これにより素早い状況把握が可能となり、営業アクションがとりやすくなった。
■ 取引先・値引き管理
  • 取引条件をその販売期間ごとに履歴管理することで、正確な値引き処理が可能となった。
  • 更新した取引条件は、実消化システムへ即時反映できるようなったことで、管理精度と効率が高まった。

今後の展開

(早川様)
インテージの実消化システムを採用したことの大きな理由の一つでもあったSDIデータとの連携、ひいては1次出荷データから3次の販売実績までを一気通貫で見ることができるシステムを目指していきたい。
(稲積様)
私は常に現場の人間に考えさせるようにしたいと思っているので、あまり便利になりすぎても困りますが、営業がデータを見て、すぐに状況判断ができるシステムになれば良いと考えています。私もデータの一元化は今後のインテージに期待するところです。

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