
株式会社インテージテクノスフィア
データビジネステクノロジー本部
リサーチシステム三部第2グループ グループリーダー
大塚 隼人
Hayato Otsuka
2011年インテージに新卒入社、グループ内のパネルデータシステムの開発を行う部署に配属。
2014年インテージテクノスフィア設立に伴い転籍。
2016年運輸業界や旅行業界などを顧客とする外販のシステム開発を行うBI事業本部へ異動。
2018年再び内販へ異動、2025年7月よりグループリーダーに昇格。
Interviewインタビュー

株式会社インテージテクノスフィア
データビジネステクノロジー本部
リサーチシステム三部第2グループ グループリーダー
大塚 隼人
Hayato Otsuka
2011年インテージに新卒入社、グループ内のパネルデータシステムの開発を行う部署に配属。
2014年インテージテクノスフィア設立に伴い転籍。
2016年運輸業界や旅行業界などを顧客とする外販のシステム開発を行うBI事業本部へ異動。
2018年再び内販へ異動、2025年7月よりグループリーダーに昇格。
現在の業務内容について
インテージグループはマーケティングソリューションを提供している会社で、主な顧客は食料品や飲料、雑貨などのメーカーや、スーパーやコンビニエンスストアなどの流通・小売店です。私が所属する部署では、世の中の商品の、販売情報や購買情報といったパネルデータを定期的に集計し、マーケティングに活用するための、グループ向けシステムを開発しています。このようなグループ向けにシステム開発を行う業務を、当社では内販と呼んでいます。その中で私は、その部署のグループリーダーとして、各種プロジェクトを円滑に進めるために、チームを管理する役割を担っています。
内販から外販、そしてまた内販への異動
2011年に当社の前身であるインテージに入社した当初は、現在と同じマーケティングに関わるシステムを担当していて、入社5年目のときに、顧客のシステム開発をする外販と呼ばれる部署へ異動しました。当社の場合、自ら希望して異動する場合と、会社から打診されて異動する場合がありますが、私は後者でした。当社の外販の顧客は、旅行業界のほか航空会社、鉄道会社などの運輸業界で、内販とは異なる顧客形態ですし、打診された時はちょうど内販だけでなく外販も経験して、異なる技術を得たいと思っていた頃だったので「ぜひ行きます」と答えました。
実際、外販のシステム開発では、顧客のもとを訪れて、どのようなものを作りたいのかヒアリングするなど、内販の業務の進め方とは異なる部分が多々ありました。そんなふうに外販と内販、それぞれで学んだ要素については互いに参考にできる部分もあるので、両方を経験できて良かったと思います。
そして2018年には外販から内販へ戻りました。外販担当だった当時、インテージのパネルデータのシステム開発部署では重点的にクラウドサービスを使用していました。私自身も今後間違いなくクラウドサービスがシステム開発の主流となっていくだろうと思っていたので、私もその経験を積みたいと思い、年1回の「キャリアデザイン」で異動希望を伝えました。キャリアデザインは自分のキャリアを考え、今後自分が伸ばしたい部分などがあれば、部長クラスとの面談で伝えられる制度です。他にも「現在の部署の中で業務や役割を変更したい」「部署さえも変更したい」といった希望もここで伝えられます。そうした希望は受け入れる側の都合もあるため、必ずしも通るわけではありませんが、私の場合は内販への異動希望が通りました。そんなふうに社員の希望に耳を貸し、時間がかかっても調整をしようとしてくれる会社です。
新しい技術に躊躇しない組織
顧客の課題を解決する最適な方法が新しい技術にあるのであれば、積極的に取り入れる気風があります。例えば「Snowflake」を日本法人発足前に見つけて導入したのも当社ですし、クラウドサービスも広く使われる前に導入しています。そんなふうに「前例や実績がないから使わない」という判断はしない会社です。ただしそれは「この技術を使いたいから使う」わけではありません。あくまで新しい技術を用いることで、より良いシステムが作れるのであれば、提案が通るという意味です。
また当社にはさまざまな技術に精通している人がいます。それぞれ強い分野も異なるので、何か困った時は相談が投稿できるSlackの専用チャンネルで聞くと、誰かがすぐに反応してくれます。具体的な作業をお願いする際は、相応のプロセスが必要ですが、相談くらいであれば部署の垣根はありませんし、フラットに相談できる環境です。
加えて資格取得の奨励はもちろん、資料購入の補助や、若手社員の有志による勉強会といったスキル習得の支援なども行われています。勉強会では、誰かが持ってきた議題に対して議論することもありますし、各グループで実際に用いているサービスの使用事例をテーマに、技術的な仕組みについて深掘りすることもあります。そのほかにもさまざまな部署で用いられているクラウドサービスについては、関わるメンバー全員の知識の底上げを目指して、トレーニングサービスを法人契約しており、それを用いて学習しています。
プレイヤーからマネージャーへ
内販と外販のプレイヤーを13年経験して、2024年7月からマネジメントを担当するようになりました。ただ実は、私自身はずっとプレイヤーでいたいと考えていました。しかし今後のシステムの行く先を考えると、定期的に発生する大規模な改修に対応していくために、対応できるチーム力が必要だとも感じていました。それを誰ができるのかと自分なりに考えた時に、自分がマネジメントをして、チーム力の向上を図り、来るべき未来に備えようと考え、マネージャーへの転身を決めました。
現在、私の部署の社員は20代が4名、30代が私を含めて3人、50代が1名、そのほか業務委託の方が13〜14人います。チームには、年齢が一回り違う人もいるので、私とは業務の考え方や進め方、課題感が異なるなど、それぞれ意見を持ったメンバーで構成されています。そのためそれぞれが考えていることや課題感などを把握できるように、毎週2名ずつ1on1を行っています。これは私が独自でやっていることなので、業務中だとどうしても業務の話ばかりになりがちなので、業務中には聞けない話を聞く場として活用しています。例えば「自分が開発したシステムがどのように使われているのか知りたい」という意見を聞いた時は、顧客との打ち合わせに参加してもらったり、ヒアリングしてもらったりしました。そんなふうに要望にあわせて業務やタスクの割り振りを調整することができるので、意義のある活動になっているかなと思っています。それに「チームをこういうふうにしていきたい」や「今取り組んでいる業務の進め方を変えたい」「こういう技術も取り扱ってみたい」といったポジティブな話がメンバーから上がってくるので、私にとっても刺激があって、楽しい場になっています。
今後の抱負とこれから入社する方へメッセージ
私は今年7月にグループリーダーになったばかりなので、まずはグループリーダーとして一人前になりたいと思っています。ここ数カ月間は先輩に話を聞きながら手探りでやってきました。今後は、先輩たちからのアドバイスをグループに反映し、まとめ上げていきたいですね。
2027年度までには大規模な開発スケジュールが控えているので、それまでにチームがきちんと予定通り成長して成熟すれば、大きな壁も乗り越えられると信じています。そのためチームが成長できるように、縁の下の力持ちのようにサポートしていくことが私の当面の目標です。
私が入社した理由の一つは、会社や人の雰囲気が良かったからです。私が就職活動をしていた2011年は厳しい環境でした。しかしそんな中でも当社の前身のインテージの人事は非常に良くしてくれて、とても安心感がありました。その印象は、今も変わっていません。
そういう環境の中、チーム一丸となって課題解決をしながら、着実にクラウドサービスやSnowflakeといった新しいスキルを獲得していけるのは、非常に魅力的だと思います。それに外販や内販など幅広い業務に携われるので、自分が面白く感じられる業務が見つかる会社です。
インテージグループはマーケティングリサーチ業界国内No.1の会社であり、そのパネルシステムに携われることも魅力ですね。さまざまなドメインの顧客がいますが、一貫して当社は「データにどう価値を与えるか」を目指しています。そのためには、さまざまなデータを見たり、データを処理するために多様なスキルを試したりしますので、そうしたことを楽しめる方にはおすすめです。
※この記事は取材当時(2025年2月10日)の内容です。