全構成をAWSで＋既存の高速集計エンジンも活用！Lyche-Board（ライチボード）のご紹介 | ピックアップ

インテージテクノスフィアでは株式会社インテージからの委託を受け、アンケート調査のデータをWebブラウザ上で自由に集計いただけるツール「Lyche-Board」をリリースしました。
Lyche-Boardは、内製の集計エンジンを活用してリアルタイム集計を実現し、かつシンプルな操作で手軽に集計結果を見ることを可能にしました。また、各種AWSサービスを活用して全面的にサーバーレスシステムを採用し、全構成をAWS上に構築しました。そのため、セキュリティや可用性が高く運用負荷が低いシステムとなっています。

Lyche-Boardの強みと構成についてご紹介します。

アンケートデータの高速集計エンジンを活用

アンケートデータを手動で集計されたことがある方はその大変さをよくご存じではないでしょうか。特にマルチアンサー（MA）といわれる複数回答の集計は、手順が多く時間がかかります。

インテージテクノスフィアでは、アンケートデータをお客様に提供するための集計エンジンを開発しています。この集計エンジンは10万サンプルのMA×MAのクロス集計（※）もわずか数秒で返すことができる非常に高性能なものとなっています。

※2つの質問を掛け合わせて作る集計のこと。性別×職業など

Lyche-Boardでは、ユーザーの操作を即時反映して集計を行い、結果を表示します。
通常クロス集計では、調査のサンプル数や質問の選択肢数が多い場合、集計に時間がかかるのですが、Lyche-Boardでは、自社で開発した高速集計エンジンをさらにAWS上に移植することにより、結果表示までのレスポンス時間を極力短くすることに成功しました。
また、モダンWEBアプリケーションのフロントシステム開発を組み合わせることにより、集計結果の非常に見やすいUIを実現しています。

デプロイから運用までの全てをAWSで

EC2だけ、S3だけ、というように単発でAWSのサービスを利用しているシステムは多いのではないでしょうか。
Lyche-Boardでは、自社開発の高速集計エンジンをAWSへ移植することに始まり、インフラ構築作業そのものもAWSサービスを用いて行いました。

インフラ構築（IaC）・デプロイの自動化

本件では、インフラ構築自動化ツールとしてTerraformを採用しています。
Terraformとは、一言でいえば開発環境を効率的に構築できるIaCツールです。IaCとは「Infrastructure as a Code」の略で、ソースコードでの記述による環境構築が可能になるため、短納期での構築が可能となります。また、誰が構築しても同一の環境を作成することができるため、テンプレート展開のように品質管理面での大きな寄与も期待できます。
さらに、Bitbucket CloudとCodeBuildを連動させることにより、ソースコードデプロイの自動化も実現しました。これにより、開発時のアプリケーションへのソース反映はもちろん、本番環境へのリリースも、従来のリリース作業と比べて非常に簡単に短時間で行うことが出来るようになりました。

サーバレスシステム

Lyche-BoardはAPI処理にLambdaを採用しています。
サーバレスの特徴として、サーバの管理負荷やサーバ自体の費用を削減できる点が挙げられますが、Lyche-Boardも運用・維持管理の面において、もちろんこの恩恵を受けています。また、ユーザーの利用が多い時間帯は処理のリクエスト数も多くなりますが、Lambdaの処理インスタンス数は自動で増減するため、ピーク時の処理性能を考慮する必要はありません。

ログ可視化

アプリの処理ログは、AWS上のダッシュボードで見られるようにしています。
グラフの単位を1日や1週間等に自由に設定でき、参照期間も自由に変更しながら見ることができるため、利用状況の詳細な把握が可能です。
また、ユーザーアクセスの入り口であるCloudFrontのログについては、S3に置いたデータをAthenaで参照し、QuickSightで見られるようにしています。

まとめ

Lyche-Boardで採用しているIaCの仕組みを初めから組み込むことで、アプリケーションコードと併せてAWSシステムの構築をコードで更新させることが可能になります。これにより、ビジネスの速い変化に対応できる基盤を作ることができるのです。

インテージテクノスフィアはAWSのセレクトティアサービスパートナーです。AWS認定パートナーとして、お客様のニーズに沿った解決策をご提案いたします。
AWSを活用したシステム開発をご検討の際には、お気軽にお問合せ下さい。

Lyche-Boardのサービスご紹介

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